笑中やの
ある幸福な一日

2001年2月25日 今日は久しぶりに鹿児島へ
朝 5時頃起き、うきうきしながら支度を始める
午前中の予定は「村尾酒造」へ行く事、道は覚えているけど
とりあえずカーナビの設定を始めた・・・が 村尾酒造の番地が出てこない
こんな事は始めてだったが 一応近くの陽成小付近に設定
「しょうがねえなぁ 田舎だから、話のネタにしてやろう」
ひとつ話のネタを手に入れ出発

ルートは高速で南八代まで行った後 一般道を3時間程度走る
約5時間程度の旅になる 途中宮原のSAで休憩と朝食
福岡からだとここ位がちょうど半分 いつもここに足を運ぶことになる
各地のSAに名物料理があるようなので今度は変えてみようかな
とも思う、高速を降りて一般道へ、人気の少ない温泉街を抜け
やっと鹿児島、出水に入った
川内まではまだかなりあるが、一旦 道を外れ出水駅の方へ
以前、新屋さんに行った時大変お世話になった
出水ウイングホテルの支配人に「辛しめんたい」を持っていく
あいにく留守だったので ホテルの人に預けて また川内へ向かった

出水から阿久根に入る とたんに果物屋がやたら目に付く
阿久根のことはよくは知らないけど果物が豊富なのかな?
その日はとてもいい天気で川内へ向かう海沿いのルートは
いつもよりさわやかで海もきれいに見えました

やっと着いたぞ川内に

走行時間も4時間を越え、やっと川内温泉入口の看板が・・
ここから細い道を10分ぐらい走ると目的の村尾酒造だ
途中 対向車がきたらどうしよう という感じの細い道を通り
(実際は対向車どころか車の影はほとんどない・・・)
薩摩茶屋と描かれた工場の壁が見えてきた 久しぶりだ
車を降りると 愛犬チョビを連れ、いつもの調子で社長が出てきた
「もうきたとなー はやかなー」

とりあえず今度作り替えた蒸留器を見せてもらう為、工場の中へ
「これに替えて一応 鑑評会で入賞した」と嬉しそう
今まで僕は「村尾さんは入賞とかにあんまり興味ない」と
思っていたので 意外に思い話を聞くと
「そら鹿児島の鑑評会は外れるとショック」らしい
なぜなら鹿児島では9割が入賞で落ちるのはたったの1割らしく
そりゃショックでかいわな
熊本などでは5割らしく そうショックは受けないとのこと
僕としては前の「くさい焼酎」の方が好きだったんだけど・・・
「前の味の方が良かったって言う人がたくさんでてきたら また戻す
とにかく一度入賞したかった」
とにかく入賞するための焼酎では「やわらかく、のみやすく」
そんな味にしなければならないらしく 「納得できーん」と感じた
そんなマニュアル通りの味しか受からないんじゃ 大手の独壇場
小さくとも個性のある蔵も少しは評価しろ!!
画一的な味しか評価されないとなると 日本酒の二の舞だ

午前中から試飲会

蔵での話も終わり 「大事な話」をする為 家の方へ
久しぶりに玄関から座敷に入ってまずはお茶、と思いきや
でてきたのはグラスとビール・・ ちょっと待った・・
「社長! ビールはよか! ほんとによかって!」 といっても聞かれず
「まあ 一杯だけ」と言いつつもまた出てくる 酒が入り口も滑らかになり
今回の目的のひとつ「むんのら」についてきいてみた
「うーん 実はね・・・ 今月詰めてる予定だったんだけど 風邪をひいちゃって
まだ詰めてない」とのこと 「どの位分けてくれる?」と聞くと
「実は今年は休養の年にして 来年頑張ろうと思っているから
今年はかなり少ない」との事 残念・・・・ 月何本になることやら

それから村尾さんの家にある焼酎を色々と試飲
まずは「萬膳」をいってみる 村尾さんが「色々教えた」というだけあって
どことなく村尾に似た所のある 個性のある焼酎だ
それから 以前の村尾と今年の村尾を飲み比べ うーん旨い
やはり今年の村尾の方が飲みやすくなってる よけいに飲める
でも、昔のくせのある村尾がやっぱ好きだなぁ
そして今回 「めちゃ 旨い! 心に残る風味」だと思ったのが
杜氏の里 笠沙の「笠沙杜氏 黒」 これが旨かった
真剣に 持って帰ろうかなと思ったくらい気に入った
そして正午頃にはすでに酔っ払ってしまいました

激論 造り手同士の焼酎談義

正午頃 思いもよらぬお客が来訪 高良さんが家族揃って村尾家に
聞く所によると 東京の酒屋さんと岩倉さん、それに豊永さんなども
こちらに向かっているらしい そういって庭で火を起こし始めた
数十分後 全員が到着し座敷はいっぱいいっぱいに
庭では地鶏や鮭を焼きつつ 座敷では試飲
なんか宴会のようになってきた ・・・ 高良さんは現在 蔵人をひとり
入れたらしく 家族で過ごせる時間が出来たらしい よかった
「村尾さんも一人位 雇ったら?」 という話が出ると
「造りの終わったら 別に仕事も少ないけんよか」とのこと そうなの?
「村尾の技を継ぐ人が要るやろ?育てらな」というと
「教えるのは1日で教えられる 深いところは無理やけど」、と
いくらなんでも1日じゃむりでしょう

そして飲みつつ つまみつつ話は進み 村尾さんと豊永さんで
真剣な造りの議論が始まった 造りの深い所の話は難しい為
少し省かせていただきますが かなり熱の入った議論で
今後 お互いの造りにどう反映されていくか楽しみです

発覚 村尾酒造「真の権力者」

議論も大分落ち着いて 高良さんや豊永さんが蔵の器具を見に行って
座敷の人数も減ったので ゆっくり村尾さんとの話に入った
「まずむんのらの瓶詰はいつ頃」と聞いてみた
もう、すぐに詰められる状態だけどパートの都合で変わるとのこと
?????どういうこと????
村尾さんが言うには 瓶詰めの期日の決定はパートの人達の都合で
決まると言う ・・ 笑いながら
「社長といってもパートに使われちょる パートより下」、と
思わぬ「権力者」の出現だ
出荷日は社長じゃなくパートの人に聞いた方が確実みたい・・・
数日前に注文した「薩摩茶屋」がまだ出荷されてないらしいので
車に積んでこのまま持って帰ることにした

第二の目的地へ

実は今日鹿児島へ来たのはもうひとつ理由があった
それは本日鹿児島 城山ホテルで行われる「蔵元と焼酎を楽しむ会」に
出席することである 。地元の酒屋さんが主催するこの会は
多数の焼酎ファンたちが集まり 蔵元と触れ合う素晴らしい会で
参加する蔵元も選り抜きの地焼酎蔵である
この会に出席する為 村尾さんと共に鹿児島市へ向かう
同乗した村尾さんが近道を教えてくれたので
予定より大分 早く着いた 。 村尾さんは会の準備があるので
そこで別れて こちらも出席準備にかかった

開催時間が近づき会場に向かうと 予想以上の人だかり
周りを見渡すと新屋貴子さんと井島さん発見
早速 挨拶に行く 元気そうでなにより
その他にも 黒木さん 西さん 岩倉さん などそうそうたるメンバーが
試飲しつつ挨拶を交わしていると 開催時間となった
さあ 開会だ!

熱気とざわめきの会場

ついに開会。乾杯に続き講演が始まり、会場も落ち着きをみせた
講演は焼酎専門誌「焼酎楽園」の小林さんが
熱気ムンムンの会場を、さらに熱くさせる
焼酎への熱い想いをたっぷりと語ってくれた。
素晴らしく 充実した内容の話を聞いて気合が入ったところで
各蔵元のブースを周る

新屋記念蔵の紫美を飲む 久しぶりに飲んだが
相変わらず旨い 品質は落ちてない様だけど 新屋さん曰く
「買収されて味が変わった」という方が多いらしい そうかなぁ?
村尾のブースへ行く 、もう社長はいない さぼっちゃだめですよ
おぉ この日のため 特別に詰められた「村尾の原酒」発見
これは飲まなければ・・・・ 旨い 旨すぎる
香りも味も村尾をそのまま濃くした感じ ・・感動モノだ
喜界島の黒糖「朝日」発見 。去年は大変お世話になった蔵
「うちの親父たっぷり山羊をごちそうしてもらい おかげさまで
いまじゃ習字紙が大好物に・・」と、つまらない冗談を一発
それから黒糖「朝日」を一杯 こんなに甘い風味で
糖分はゼロだなんて不思議な感じ
次は「多楽き」を飲む ロックもお湯割もいいけど
やっぱお湯割の方風味がいい感じ ・・ 割合によるけど
そして西酒造、専務がいない 会場のどこかで油うっているのかな?
でも若い衆をたくさん連れてきており一番活気がある
まずは「富乃宝山」をロックでいただく ひんやりとして
さわやかで旨い 舌が新鮮になる
続いて「吉兆宝山」のお湯割。 仕込水と割って寝かしたものを
黒じょかで火にかけ温めていただくスタイル
ふくよかで旨い これこそ芋といった感じ 王道
お次は「芋麹全量 宝山」 このお菓子を思わせる香りと
甘い味わいは はまると止まらない
締めに「ちびちび」をいく 、この口の中でばっと広がる香り
豊かな味わいはさすが 色々な所で評価が高いのも当然か
こんどは大海酒造の所で「海」を飲む
こんなに度数を感じさせない焼酎は初めて・・
やわらかで何杯でもいけそうな「危険」なくらい旨い焼酎だ
ここからはもう何を飲んだかわからず コメント不可
とにかくおいしい焼酎を飲みまくり いい気分
立食だということも手伝って 酒の回りが早い早い
酔いが回り口が滑らかになった所で
ある大阪の酒屋の後継者と話し込む
どっちも若く、立場が似てる為 話が盛り上がる
いつのまにか閉会というところまで話し込んでいました

夢のような一日

みんな名残惜しいらしくなかなか帰ろうとしません
しかし9時を廻るとだんだん人も減ってきました
そのまま帰る人、泊まっていく人、2次会に行く人とさまざまです
まず新屋さんところは明日早いらしくお帰りのようです
「お疲れさまでした。また今度出水に行きます」
そして2次会へ 村尾さん、田村さん、西さんが同じテーブルで
盛り上がるなか時間は過ぎ終電の時間が・・・・
ここで村尾さん、田村さんらが帰ることに
「村尾さん、今日は一日大変お世話になりました
むんのらの件、よろしくお願いしますね」
この後 僕らもKO

一日中うまい焼酎と最高の焼酎やに囲まれた
夢のような一日
この日のことを忘れる事はないでしょう

2001年2月25日

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